ギリシャ旅行記

 

アクロポリス パルテノン神殿

 2018年12月、ギリシャに出かけた。ヨーロッパにおいて歴史の古さを堪能する有名な遺産が多い国としてはイタリアと競っている。イタリアのコロッセオとくればギリシャのパルテノン神殿であろう。中学・高校の教科書の写真で記憶されているイメージを本物と比べて確認する醍醐味を味わった。やはり本物には新しい発見があった。

☆ギリシャの基本情報

 ■首都:アテネ■人口:約1,103万人■面積:約13万km²
 ■宗教:ギリシャ正教、その他
 ■言語:ギリシャ語
 ■通貨:ユーロ
☆旅行の基本情報
 ■旅行社:阪急交通社 ■旅行費用:約25万円 ■添乗員同行

 

11/29 (木) 関西空港からドバイ経由でアテネへ

 エミレーツ航空で 関西国際空港を23:35に出発して、 空路ドバイへ向かう。飛行時間は 11時間10分。ドバイからアテネは5時間35分。いつものことながら、「修行」のような時間を耐えてアテネに着く。

11/30  (金) アテネに到着して、デルフィへ向かう

 アテネに着いたのは 午後3時台。 デルフィまでは 約180km、バスで約3時間。そしてホテルに到着。

12/01(土) デルフィ観光

 バスでデルフィのホテル出発して、デルフィの古代遺跡と博物館の見学を行う。 デルフィは、古代ギリシャの都市国家の一つで、紀元前8世紀のものといわれている。この場所は全世界の中心と呼ばれ、古くから予言の神アポロンが崇拝されていた。かつては宗教の中心として栄え、さまざまな宗教儀式が行われ、芸術やスポーツ競技の中心地でもあった。神話の中にもデルフィ神殿は登場する。1987年、「デルフィの考古遺跡」という名称で世界遺産に登録された。

斜面に造られた建造物

紀元前5世紀のドリス式の宝庫

神殿の柱

神殿の復元図

柱の装飾

神殿の全景

紀元前 478年ピュティア祭の4頭立ての戦車レース優勝を記念して奉納された御者の像

馬車の全体像

紀元前570~560年頃ナクソスから奉納されたスフィンクス像

円形劇場



12/02(日) そそり立つ奇岩の上に修道院! あちこちに!なぜそういうところに?

 08:30頃 カランバカのホテルを出発し、メテオラ観光に。ギリシャに来る前、メテオラの風景をテレビなどで何度も見たが、それはひとつの修道院をいろいろな角度から見ていたと思っていた。ところが今回、それが6つもあることがわかり驚いた。さらに当初は20以上あったと聞いてさらに驚いた。 約6千万年前に海底の砂岩が隆起し、浸食されて巨大な柱のような形になった。その頂上部に修道院を作っている。なぜこういうところに修道院を作ったか。俗世間との関わりを絶って信仰に専念するために、より天に近い場所として、天に突き出た奇岩の上に修道院を作って住むようになったそうである。今では、道や階段がきちんと整備されて簡単に入ることができるが、20世紀初めまでは階段もはしごもなく、修道院に入ることも生活必需物資を地上から運ぶにも相当の苦労を強いられていた。それも”修道”の一環となっていた

複数の修道院が見える場所

断崖絶壁の上に修道院

ステファノス修道院

ヴァルラーム修道院への導入路

奇岩修道院の案内図

修道院内部

修道院内部

今は歩きやすく整備されている

岩と岩の隙間

歩道が整備されている

下から生活物資を運び上げる拠点

 

 午後からは、トリカラ観光へ。ビザンチン時代の城壁が残っており、時計塔が目印になる。時計塔は中に階段があり上部は展望台になっていた。見晴らしがよく街を見渡すことができた。

トリカラ城の時計塔

かつての時計塔の写真

時計塔からの見晴らし

トリカラ城ビザンチン城塞

   

12/03(月) 3600年前の遺跡! ミケーネ遺跡

 早朝にバスでアテネのホテル発、ミケーネまで約120km。ミケーネはギリシャ本土南部のペロポネソス半島にある古代都市遺跡。紀元前1600年頃~1200年の間に、北方からギリシア本土とエーゲ海に南下してきたギリシア人(アカイア人)がここミケーネなどを中心に高度な青銅器文明を築いた。先に栄えたクレタ文明を征服しながら文明を形成していった。したがってエーゲ文明の後半になる。ミケーネは伝説ではトロイ戦争の英雄アガメムノン王の首都。トロイ遺跡の発掘に成功したシュリーマンが1876年にこの遺跡を発掘した。アトレウスの墓や獅子門を含む城塞跡などが有名。

獅子の門、ライオンの首の部分はない

宮殿の入口である獅子の門

アトレウスの宝庫

宝庫の内部、石を組んでドーム状に仕上げている天井

円形墳墓

円形墳墓

遺跡の崩れ方が歴史を感じさせる

黄金のデスマスク(出土したもの、レプリカ)

12/04(火)エーゲ海サロニコス湾1日クルーズ

 サントリーニ島やミコノス島などで有名なギリシャの島々。調べてみたら何と約3300もあるそうで、その中の3つの島を訪れるエーゲ海サロニコス湾クルーズを楽しんだ。最初に訪れたのはイドラ島。自動車の乗り入れが禁止されていて、移動するには徒歩か馬車を利用するしかない。しかし徒歩で見て回るのにそれほど負担のない範囲に観光スポットが凝縮されているといった感じであった。ゆっくりと街中を歩いて見晴らしのいいところに行くとネコがそこにいて、写真にワンポイントを添えてくれた。イドラ島での滞在時間は1時間程度(?)で次の島へ移動するのにまた船に乗り込んだ。しばらくして次のポロス島が見えてきた。その時、すぐそばにいた外国人から突然何かを尋ねられた。一瞬何語だろうかと思いつつも外国語では英語しかわからないので、もう一度頭の中で聞いた音声を復唱して、「この島の名前は何ですか?」という意味だとやっと理解した。幸い島の名前を憶えていたので「ポロス島」と答えた。英語のリスニングが苦手な私でも聞き取れたので相当ゆっくりしゃべってくれたようである。ポロス島は高台にある時計塔が目印になる。船を下りたほとんどの人が時計塔をめざして階段を上った。灯台のような形をした時計塔で、見晴らしもそれなり・・・といった感じであった。この島での滞在時間も短く、最後のエギナ島をめざした。エギナ島は3つの島の中では一番大きく、滞在時間も一番長かった。ただし、他の島のようにゆっくりと徒歩で歩いて回るというのではなく、バスで島内を巡るオプショナルツアーに参加したので、あっという間だった。圧巻はアフェア神殿であった。パルテノン神殿と同じような形をした建物であり、パルテノン神殿よりも50年前に作られたそうである(紀元前480年)。結構、駆け足のオプショナルツアーだった。

イドラ島 猫がそこここに!

イドラ島 のどかな風景

イドラ島 ゆっくりと散策

イドラ島

ポロス島 時計塔が目印!

ポロス島 時計塔の高台からの眺め

ポロス島 時計塔の高台からの眺め

エギナ島 アフェア神殿

エギナ島 アフェア神殿 紀元前5世紀末

アフェア神殿

アフェア神殿の予想図

クルーズ船 下りた時はもう暗くなっていた

12/05(水) ギリシャ観光のクライマックス、アテネのアクロポリス

   バスでアテネのホテルを出発し、アクロポリスの丘に向かった。高いところの都市という意味のアクロポリス。文字通り、ホテルの屋上から見えていた。中でも圧巻はパルテノン神殿である。誰しも学校の教科書で一度は目にしたことがある建物である。家内曰く、「教科書で見たものより屋根の三角の部分が壊れている」。それを裏付けるように現在も修復工事中であった。ギリシア古代建築においては最高峰の技術をもって建築された神殿の一つだそうである。紀元前438年に造られたということを聞いて、当時の建築技術のレベルの高さに驚かされた。何しろ日本では縄文時代。機械や電気のない当時、どうやって柱に彫刻を施し、きちんと計算された位置に設置したのか。エジプトのピラミッドを見学した時と同様に人間の知恵のすばらしさを痛感するばかりである。 

ほかに、エレクティオン神殿やギリシア最古の大型野外劇場であるディオニソス劇場を見学した。

パルテノン神殿

一番上の三角部分が以前よりも崩落か?

柱にもきれいな装飾

荘厳な風格!

パルテノン神殿の近くの街を見渡せる展望台 

展望台からの眺め、アテネ市街地

エレクティオン神殿の柱

エレクティオン神殿

ギリシア最古の大型野外劇場!ディオニソス劇場

パルテノン神殿近くの遺跡

シンタグマ広場と国会議事堂

国会議事堂前の衛兵交代式

ハドリアヌスの門 2世紀の皇帝アドリアヌスが建てた門

 

 観光後、空港へ向かう。 夕方、アテネ空港を出発、エミレーツ航空でドバイへ向かう。所要約4時間半。 日付をまたいでドバイ経由で関西国際空港へ。9時間かかって夕方帰国。お疲れさまでした!!。

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