中国 武陵源と鳳凰古城の旅

8月23日から7日間、中国湖南省の武陵源(ぶりょうげん)や鳳凰古城(ほうおうこじょう)を旅行した。雨の多い地域であったが、8月ということで天候に恵まれ、楽しい旅をすることができた。

☆中国の基本情報

 ■首都:北京
 ■人口:約14億1142万人(日本の約11倍)
 ■面積:約960万km2(日本の約25倍)
 ■宗教:イスラム教、仏教(チベット仏教を含む)、キリスト教など
 ■言語:漢語(中国語)
 ■通貨:

▽湖南省の基本情報

 ■位置:中国華中
 ■首府:長沙
 ■人口:6850万人
 ■面積:211,800km2

▽旅行の基本情報

 ■旅行社:阪急交通社
 ■費用:約18万円
 ■添乗員・現地ガイド同行

8月23日(金)関空から上海経由で湖南省張家界へ

 14:10に関空を飛び立ち、最終的に目的地の張家界の空港についたのは夜の23時頃であった。関空では、当初乗る予定であった飛行機が遅れたため、われわれのツアーの参加者のみ別の飛行機に乗り換え、かなり遅れて上海に向かった。上海では乗り継ぎの手続き(結構厳しい安全検査等)をして、それほど余裕はなく次の張家界行きの飛行機に乗った。この飛行機はほぼ予定通りの飛行時間で張家界についた。

飛行時間:関空ー上海は約03時間15分 (実際には約2時間40分)、上海一張家界は約02時間20分

航空会社:中国東方航空(上海航空)

☆スーツケース遅延事件

 今回、張家界空港でとんでもないことが起きた。われわれのツアー参加者全員のスーツケースが届いてないのである。結局、上海に残っていることがわかり、遅れて届けてもらうことになった。要するに人間は飛行機を乗り換えたが、荷物を積み替えることが完結しなかったわけである。一般的に言って、人的ミスの可能性が高い。確かに、われわれツアー参加者のみ急に飛行機を変えることになったので手続きが間に合わなかったのかもしれない。しかし、あってはならないことである。結局3日目に、しかも深夜に届いた。これ以上遅かったら、近くのスーパーで必要なものを購入しなければと思った矢先であった。調べると旅行保険でこの遅延で生じた費用はいくらか負担されることにはなっていた。今後同じことが起きたら利用を考えようと思う。状況を鑑みて阪急交通社からは丁寧な対応をしていただいた。 

8月24日(土) 天門山観光

天門山は標高が1500mぐらいの岩山だが、その特徴は山に空いた大きな穴である。穴の高さが131.5m、幅57m、奥行き60余mという数字なので、麓の張家界の街からも見える大きさである。その穴を目指して麓から999段の階段を上って見に行くこともできるし、麓からロープウェイで行くこともできる。ロープウェイは7.5kmあり、世界一の長さといわれている。今回のツアーでは上りはロープウェイで、下りは2つから選択することができた。一つはトンネル・エスカレーター、もう一つは徒歩で階段を下りる。私はエスカレーターを選んだ。ロープウェイは標高差が1300mぐらいあって、上に上がると涼しかった。そしてさらに涼しさを増したのが、切り立った岩山の断崖絶壁に無理やり人工的に見学通路を作っていたこと。その一部はガラスでできていて、そこを歩くためにはガラスに傷をつけないために、自分の靴に布製のカバーを付けることになっていた。スリル満天であった。 

 下りのエスカレーターも非常に長いもので、何本乗り継いだかわからなくなるぐらい乗った。それにしても、天門洞の大きさにびっくりする。広大な中国には、あちこちにこういう自然遺産が残っている。

地震でできた巨大な穴

高さが130m以上

下から見た天門洞

麓から見た天門洞

ロープウェイ

999段の階段

ガラスの下がよく見える

よくこんなところに通路を作ったものである

断崖絶壁の岩肌に通路

上部に通路が見える

上からバスの道を見る

長いエスカレーター

階段の傾斜が結構きつい

天門山ではこういう山が周囲に見える

 

8月25日(日) 【世界遺産】天子山自然保護区観光

 アバターの映画の舞台にも使われた奇岩が林立する非常に珍しい風景である。その形がいろいろな物や人に似ているということで名前がついたものもある。私はタワーマンションを上空から見たような風景に見えた。実際、300mの高さの岩もあるそうである。

 天子山ロープウェイ(10分)にて山頂へ上り、賀龍公園、御筆峰、仙女献花などを観光。御筆峰は筆のような形をした岩で、 仙女献花は花かごを抱えた長い髪の女性の姿に見える岩のことである。その後、袁家界(えんかかい)風景区へ。 結構、アップダウンのあるところをしっかり歩いた。途中、断崖絶壁に造られた百龍エレベーターを利用して下山した。

こういう岩の柱が林立

さまざまな奇岩があたり一面に

御筆峰

仙女献花

奇岩群

奇岩群

奇岩群

御筆峰

百龍エレベーター

アバターの映画にも使われた風景

8月26日(月) 索渓峪(さくけいよく)自然保護区の観光

 今日は、武陵源の東部にある索渓峪自然保護区の宝峰湖と黄龍洞を観光した。最初は、静かな湖を遊覧船に乗って見学。湖面には、昨日までの天子山の”岩の林”を少し小振りにしたような風景が写り込んでいた。途中、ミャオ族の民族衣装を着た人が歌のサービスをしてくれるという演出もあった。遊覧船を下りて少し歩くと、大きな滝があり、すばらしい景色だった。

 次に鍾乳洞 の黄龍洞を見学した。 中の広さが巨大で、最初は歩いての見学だったが、途中から電動の船に乗って見学した。自然にできた造形も規模が大きいと感じた。日本と違って、カラフルにライティングしていた。正直なところ、色はあまりカラフルにしない方が自然でいいのではと思った。

 観光後、バスで鳳凰ヘ移動。夜は、今回の旅行のもう一つの魅力である鳳凰古城の見学である。 実は、天気予報では今夜から明日にかけて雨なので、雨が降らない間に夜景を見ないと、所期の目的が達成できなくなるという状況だった。少し雨粒は落ちかけていたが、何とか目的は達成でき、中世の中国の街並みを堪能した。

宝峰湖遊覧

宝峰湖遊覧 湖面に岩の林

黄龍洞 自然の造形

黄龍洞 

黄龍洞 カラフルな照明

鳳凰古城の夜景

鳳凰古城の夜景

鳳凰古城の夜景

鳳凰古城の夜景

鳳凰古城の夜景

8月27日(火)  鳳凰古城観光

  昨晩に夜景で見た鳳凰古城の街中を徒歩で観光。明・清時代の建物が残っている街で中国の中世に行ったような気分になる。あいにく雨天ではあったが小舟による遊覧もあった。雨の鳳凰古城もしっとりとした雰囲気でいい絵になった。船から見ると川沿いの建物は土台が丸木の柱で支えられていたが、大雨が降り、洪水が起きたら流されてしまいそうであった。過去そういう水害に遭っているようである。そこでそういうことが起きないことを願って万名塔を作ったそうである。

鳳凰古城の街中

紅橋

左が万名塔

雨の中を小舟で遊覧

沱江(だこう)

 

8月28日(水)  南方長城見学、そして帰国の途へ

 南方長城は鳳凰古城の郊外にあり、1554年から1622年にかけて建設されたものである。北にある万里の長城には負けるが数百㎞にもおよぶ規模で、一部は歩くことができるようになっている。

最初に階段

万里の長城と似た建造物

 19:45に張家界から空路、上海へ、そしてホテル宿泊。      飛行時間:約02時間10分

8月29日(木)上海から日本へ。

 12:20上海から空路、帰国の途へ。    飛行時間:上海一関空:約02時間20分

☆私の乗っている電気自動車が走っていた!

バイク販売店で2人乗り電気自動車販売!

泊まったホテルの駐車場で

 今回の旅行には収穫がもう一つあった。私の所有する電気自動車があちこちで走っており、泊まったホテルの近くの販売店でも販売していたのである。私の車は、富山県にあるタケオカ自動車工芸から購入したものであるが、実は中国製ということは聞いていた。中国で製造したものを輸入して、日本向けに改造したものだった。ドアの前開きを普通の車と同様に扉の後ろが開くように付け替えたり、座席2隻を1席にして1人乗りにしている。最高速度も少し速くしているようである。ともかく日本ではほとんど見かけることがない珍しい車で、現在タケオカ自動車工芸も販売は終了している。(後継車が販売されている。)それが中国の湖南省で普通に走っている光景を見て、少し安心した。ふだん乗っていて中国生まれであることを実感することがある。それはクラクションの音量が大きいことである。

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